高齢者に多い不眠感

高齢者になると不眠症を訴える人が多くなる傾向があります。しかし、実際に不眠症を訴える方の中で、約8割の方が不眠症ではなく不眠感を訴えるものだと言われています。

 

不眠感とは、寝つきが良くない、夜中に目が覚める、十分に眠れていないのではないかと考えられる時におこるもので、実際に眠りの効用を得ているかどうかとは、まったく関係のない症状です。

 

 

実は、高齢者に不眠感を訴える人が多いのには理由があります。一般的に歳をとるにつれて、必要な睡眠時間は短くなっていきます。これは高齢者は若い人に比べて、日常生活でのエネルギーの消費量が減ってくる分、疲れもたまりにくく、だんだんと睡眠時間が減っていくと考えられます。

 

このことを知らないことで、短くなっていく睡眠時間に対して十分な睡眠がとれていないのではないか? ということを感じてしまうのです。

 

 

もちろん、その中には本当に不眠症の場合もあるので、気になった時には病院で1度診察してもらうことをおすすめします。