レム睡眠とノンレム睡眠

何のために睡眠はとるのか、と聞くと、ほとんどの人が心身の休息のためと答えるのではないでしょうか。もちろん、睡眠は肉体的、精神的疲労を回復させる、最も大切な休息と言えるでしょう。どんなに疲れていても、ぐっすり眠る事ができれば疲れはとれるという人も多いでしょう。

 

しかし、睡眠は単なる休息のためだけではなく、眠っている間にも脳は活動をしています。睡眠中の脳の活動については、未だにはっきりとは解明していませんが、脳の活動状態の手がかりとして一般的によく知られている、レム睡眠とノンレム睡眠があります。

 

 

ご存知の方も多いと思いますが、レム睡眠とは浅い眠り、ノンレム睡眠とは深い眠りのことです。私たちの脳は、睡眠中にこのレム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。そして、浅い眠りのレム睡眠の時に目を覚ますとスッキリとした目覚めが得られ、私たちは快眠を得られたような印象を受けます。

 

このレム睡眠とノンレム睡眠は1サイクルだいたい1時間半〜2時間と言われています。そして十分な睡眠とは4〜5回このレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すことだと言われています。このようなことから、単純に計算すると6時間〜10時間の睡眠が必要となります。その中間の数字をとって快眠に必要な時間は一般的に8時間と言われているのです。

 

もちろん、人間の睡眠は個人差が大変大きいため、一概にこの睡眠時間は正しいとは言えません。しかし、快眠を得るためのひとつの目安としては参考になる時間なのではないでしょうか。