快眠のための入浴

昔から入浴は、快眠するためにとても有効な方法のひとつとされています。これは科学的根拠のあるもので、入浴は体を清潔に保つためだけでなく、睡眠にも良い影響を与えてくれます。

 

しかし、注意して頂きたいことは、ただお風呂に入れば効果を得られるわけではありません。入浴の仕方によっては、逆に眠りを妨げる要因にもなってしまうのです。結論から言いますと、熱い湯に入ると眠りは妨げられ、ぬるい湯に入ることで快眠が得られやすくなります。

 

理由としては、熱い湯に入ると、身体が急激な温度差を感じてしまいます。また、熱い湯の中から出て冷たい外気にさらされると、またそこで急激な温度差を感じます。そうすると身体はその温度差を調整しようとして、循環系に大きな負担がかかります。血圧を上げたり、筋肉の緊張状態が強まったりしてしまうのです。この状態は決して睡眠にいい状態と言えません。

 

逆にぬるいお湯に入ることは、適度に血行を良くしてくれ、筋肉の緊張をほぐしてくれます。もちろん、脈拍も遅くなり、血圧も下がるので、睡眠にとてもいい状態になるのです。

 

このように、入浴は必ずしも睡眠にいい影響を与えません。間違った入浴方法は睡眠の妨げになるので、注意が必要なのです。