次の日の準備をする

精神状態のひとつに「なさねばならぬことへの尽きせぬ緊張」という言葉があります。これは、どうしてもやらなければいけない仕事や勉強などが残っているときなどに、精神的緊張を及ぼすというような意味です。私たちの身のまわりには、いずれ片付けなければいけないことが山のようにあります。そういった小さいことも、知らず知らずのうちに積み重なっていくことで、精神的緊張が高まり睡眠に影響を及ぼすことがあるのです。

 

気になることはどんどん片付けて、自分の精神的緊張を雑事から解放することも、快眠にとっては非常に大切なことだと言えます。旅行に行く前や、ゴルフにでかける前の晩、そのための準備を念入りにしますが、これらも、楽しもうという効用よりも、準備が整ったという安心感から、その夜をぐっすり眠る事ができる効用のほうがはるかに大きいと言えるでしょう。

 

また、子どもが前の晩に学校の支度をしたり、明日の予定を手帳に書いたりするのも、ただ忘れることを避けるだけでなく、「なさねばならぬことへの尽きせぬ緊張」を無意識のうちに解放しようとしているからだと思います。そうした気になる事をひとつずつ片付けていくことによって、快眠に一歩一歩、前進していくのです。