マットレスの構造

良いマットレスには、ある程度の硬さが必要です。柔らかすぎるマットレスは、寝た時に身体が必要以上に沈むので、身体に負担を与える無理な姿勢になってしまいます。

 

このため、適度な硬さと身体を柔らかく受け止めてくれるクッション性が必要とされます。柔らかさの中に、しっかりとした硬さがあることが重要なのです。これを一般的にマットレスの3層構造と呼んでいます。

 

 

 

マットレスの3層構造

マットレスの3層構造を達成するために、下記のような構造になっています。

 

 

 A 層:身体を柔らかく受け止める層。ウレタンフォーム、羊毛、スモールフェザー、化繊綿(ポリエステル綿)などの柔らかい材料を使います。

 

 B 層:硬い材料を使い必要以上に身体が沈まないように支える層。コイヤーパッド、プレスパームロックなどの薄くて硬い材料を使います。(コイヤーパッド=ヤシの実の殻の繊維を加工してパッド状に成形したものです。プレスパームロック=ヤシの繊維に樹脂製接着剤を注入して加工したものです。)

 

 C 層:スプリングで B 層の硬い部分の上下の動きを吸収する層。コイルスプリングが主体のクッション材、その他、ウレタンフォーム、空気、水などが使われています。

 

 

また、マットレスに使用するクッション材によって、スプリングマットレス、フォームマットレス(ウレタンフォーム)、エアーマットレス(空気)、ウォーターマットレス(水)などの種類があります。